雇用規制によって生じる、無駄な学歴競争

日本人はなんでみんな揃って学歴を求めるのだろうか?

学びたいから学ぶのである、いや、本当にそうならよい。けれども、実際にそうだろうか?大学に行かなきゃいけないから行く、そんな思い込みがないか?いや、それは本当に思い込みだろうか?

実際に大学に行かないと損する社会があるのではないか?

実は、無駄な学歴競争は個人の願望ではなく政府の規制によって生じたものではないだろうか。

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最低賃金制度による過酷労働の強制

最低賃金制度は「労働者の保護」であると説明されることが少なくない。

だが、最低賃金制度を導入すると、低い生産性の仕事のために人を雇用することができなくなる。雇用規制によって、安く雇って楽な仕事をさせるという選択が禁じられるからだ。雇用規制が労働市場を歪めることで仕事の選択肢が減った人々は、より過酷な労働環境に身を置くことを強制される結果となる。

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「北朝鮮を合法の政府と認めない」はどのように悪いのか

日韓基本協定において、朝鮮半島における太平洋戦争時の損害について最終的解決が行われたとされる。

日本政府の立場である。

「北朝鮮を合法の政府と認めない、ゆえに韓国政府にのみ賠償金を支払い最終的解決とする。」

だが、これはまったく良くない対応であり、こちらが正しい対応であろう。 続きを読む 「北朝鮮を合法の政府と認めない」はどのように悪いのか

反共を口実とした共産化

朝鮮半島への米国の介入が取りざたされている。だが、そもそも朝鮮半島を分断させ、大韓民国の分離と建国を誘導したこと自体が、米国政府の介入によるものだ。

中南米への米国の干渉政策もそうだが、米国政府自身がまずその失敗をちゃんと認めないとダメだ。そして、ちゃんと認めることはないだろう。現在進行で世界中でやってることだし、それなしでは米国政府自体が生き残れないだろうからだ。

日本でも、日米安保を壊すような出来事があったら、現在の日本の体制は存立を脅かされるだろう。 あまりにも多くの利権がそこにぶら下がっているからだ。 続きを読む 反共を口実とした共産化

ヤマカガシの血清の話

政府のさまざまな形の干渉は、本来なら行われるはずの研究開発が進まないという事態も作り出す。

ヤマカガシの血清は、1980年代に科研費(科学研究費補助金)によって作られたものであるという。科研費は大学に所属する研究者などが依存している政府の科学研究予算の配分の一つ。審査は文部科学省の外郭団体である日本学術振興会が行い、研究者らは毎年申請書類を書き、獲得競争を行っている。

一部の研究者は、科研費のような当たりはずれのある予算ではなく、もっと直接的に国がヤマカガシの血清の開発に関与し、予算を割り当てるべきだったと主張する。 続きを読む ヤマカガシの血清の話

お客様は神様ですか?日本でサービスが買い叩かれてしまう理由

多くの人が気づいていることだが、「安かろう悪かろう」「良いものは対価がかかる」という感覚が、社会からどんどん失われていっている。どうやら、頼む側・買う側の価値観がおかしくなっているのである。なんでそんなことが起きたのだろうか? 続きを読む お客様は神様ですか?日本でサービスが買い叩かれてしまう理由

公営保育園の拡充を要求する経団連と連合

公営保育園の拡充を求める政治的な声が強まった。その大きな流れを作ったのは、実は経団連と連合、つまり、大企業の利益を守るための政治団体と、大企業正社員の利益を守る労働組合だった。 続きを読む 公営保育園の拡充を要求する経団連と連合