大学の税負担化がくれたもの

かつて、多くの家では子供は若いうちから家の生計を支える存在だった。人々はそこで子育ての採算をとっていたので、多くの子供をつくることは豊かになる手段のひとつだった。子供を大学に進学させることができるのはごく一部のお金のある家や、周囲の人に期待されて経済的に支援してもらえる人だけだった。

それは、悪いことだったのだろうか?

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公的保育の危険性

利用者を満足させることを目指す自由な市場競争は、本来なら素晴らしいものである。ところが、それが公的な力によって歪められると、役所の要求に適応する競争が代わりに始まる。そのせいで、現場からのフィードバックが期待できなくなってしまう。

市場競争の生じない場所では、政府の許認可の要件や補助金リストばかり見てその範囲でいかに儲けるか楽するかを考える施設経営者や人間が増える。一方、目の前の 顧客から信用を得るために丁寧に仕事をする事業者や職業人は淘汰されていく傾向が生じる。

だから、政府によって許認可が与えられ公的資金が注ぎ込まれる保育施設は、市場競争が抑制されるため危険なものになる。

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