国の税収は必要なものである。
これ、ちょっと大きな勘違いなんじゃないだろうか?
私たちに必要なのは「国の税収」ではない。ちゃんと生活できることであって、生活に必要なモノやサービスが手に入ることである。
たしかに私たちはサービスのうちのいくつかを国から手に入れる。それらのサービスは行政サービスとか公的サービスとか呼ばれる。実際のところは政府という組織から買わされているに過ぎない、費用は税として負担している。
公営サービスは、政府に売ってもらわなきゃ手に入らないものなんじゃないかと勘違いされがちだ。けれども、それもちょっと違う。実際には政府が安売りしていたり、法律で参入を規制しているから、他の業者が参入しないというだけだ。
他の業者という表現を敢えて使ってみた。そう、政府は、押し売りすることが合法化されていることで一部の業務を独占している業者に過ぎない。政府という押し売り業者の収入が税収なのである。
そもそも私たちは、財布や銀行口座にあったはずのお金で、生活に必要なモノやサービスは買うことができたはずだ。その前に、政府にピンハネされているのである。そして、国家権力が選んだサービスを強制的に買わされているのだ。
私たちは税収が必要なのではない、ちゃんと生活できることが必要なのである。もっと言うと、自由に生きたいのである。そのために必要なのは、税収ではない。私たちの財布の中のお金だ。