コンビニでパンを買うときに、いったいどれだけの税金がかかっているだろうか?
小麦を仕入れれば関税で3.5倍になってしまう。そこに様々な人が手を加えれば人件費に3割以上の税金が上乗せされる。私たちが労働から賃金を得るときも、そして手にしたお金を支払うときにも税金を上乗せされる。もちろん、生きているだけでも住民税を課税されている。他にも色々な名目で税金が上乗せされている。
少し考えれば分かることだが、所得税や住民税を課税されない低所得の人だって沢山の税金を間接的に払うのである。図のように単純化したモデルでさえ、食費の7~8割が税金になっているという話になる。
こうやって税負担の塊を食べて生きている人の人件費の中身ってそもそもなんなんだろうか? 本来なら、はるかに少ない労働時間で楽に生きられるはずなのに、沢山の負担をさせられることで生活が割高になっている。
政府の介入のない自由な市場であれば、市場を介して分業したほうが自給自足するより何桁も割安にモノやサービスを手に入れて生きることができるはずだ。ところが、今や分業したほうが割高になりそうな水準まで税金を上乗せされている。他人と分業するだけで、とたんに政府に多くをピンはねされてしまうのである。
巨大な政府を養うという前提がなければ、外食のほうが自炊よりうんと安くて当たり前なのだと言ったら、現状がどれくらい異常なのか分かるだろうか?
昔の教科書には、「エンゲル係数30%以上は極貧」と書かれていた記憶があるが、日本の家庭のエンゲル係数も25%を超えて3割近くに上昇してきたという。
自由市場であれば手に入るはずの値段の数倍から10倍以上を支払わなければ物が手に入らない。それは、とても異常なことだ。
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税金の効果
— ユキノシバリ (@yukinoshibari) December 17, 2017
「人はパンのみにて生くるにあらず」への1件のフィードバック